Written by R Asai

 杭州・黄山の旅           23-28.Sep. .2019

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9月23日?28日、杭州と黄山の秋を楽しんできましたので、ご紹介したいと思います。

旅の1日目、羽田から上海に飛び、上海の浦東空港からバスで杭州へ向かいました。
杭州は、2011年11月に、劉鋒二胡研究会で行き、皆で湖のほとりで演奏して以来ですから、7年ぶりです。
  
2日目、「銭塘江大潮」の観光に向かいました。杭州は銭塘江の北岸にあります。
銭塘江は、河口が急に大きく広がって杭州湾になっているため、海の潮が満ちるときには、海水が川を逆流してきます。
特に、月と太陽が一直線上に並ぶときは、大潮といって、海の干満の差が大きくなり、川への逆流も激しい勢いになります。

観潮台という場所(有料です)に座って、じっと川を見ながら、大逆流が起こるという11時40分を待ちます。銭塘江は、右から左へと流れていて、川幅も広く、流れの速さもあります。

11時40分を少し過ぎたころ、右から左へと流れていた川の水を押し返すように、左から右へと白い波が上がってきました。その波は、川岸に激しくぶつかりながら、目の前をさらに上流へと上がっていきました。川の流れに逆らう潮の強さに圧倒されましたが、これでも、今年の波は小さかったとのことでした。


                         銭塘江の大潮
                        

夜には西湖の遊覧としゃれこみました。満月からさす光が、西湖の湖面に帯をつくります。西湖のシンボルの塔もライトアップされ、杭州の中秋の名月を堪能できました。杭州の龍井茶もおいしかったです。

                     杭州の西湖と中秋の名月


  3日目、杭州から黄山に向かいます。黄山は、隣の安徽省にあり、銭塘江の源です。
実は、黄山は3回目ですが、秋は初めてです。春の黄山は2回とも、雨と霧で山の姿がよく見えませんでした。今回が一番よく見えたと思います。でも、黄山は、霧がよく似合います。谷から上がってくる霧が風に流されると、今まで見えなかった峰と岩と松の姿が目に入ります。その瞬間が美しいと思いました。
黄山の山頂ホテルに1泊。寒くて、暖房を使うほどでした。


                            黄山

  4日目、午前中は、黄山を散策。前日に続き山がよく見えて、岩の色、松の姿を十分に楽しみました。私の足と腰が、ほぼ限界状態になったところで、ロープウェイで下山、屯渓に向かいました。

黄山


黄山

黄山

黄山



  屯渓は、銭塘江が流れる古い街です。老街を見て歩きました。老街の入り口の建物には、屋根に「うだつ」が見えます。この「うだつ」は、安徽省の家に独特のものです。



                          屯渓の老街
 
5日目、屯渓から、上海に向かいます。いよいよ旅も終盤です。
 途中で、朱家角という水郷の街を観光しました。朱家角は、上海から地下鉄で来ることができるため、人気の水郷だそうです。

朱家角






朱家角の中心は、放生橋という石橋です。明の時代に造られ、修復をしながらも、今でもしっかりとした姿をしています。放生橋から魚を放つと、生き物の命を大切にしたことになり、功徳を積むことができると言われています。

放生橋を登りかけると、前を歩いていた50代くらいの女性が、携帯電話を落としたのに気が付きました。急いで拾って追いかけ手渡すと、自分が落としたことに気が付いていなかったようで、怪訝な顔をされましたが、気が付いてからは「謝謝! 謝謝! 謝謝!・・・」と何回も繰り返してくれました。私も功徳を積んだかもしれません。



朱家角の放生橋


乗ったバスが上海に近づくと、ビル群、高速道路、地下鉄、新幹線が次々に見え、車も混んでいて、大都会の勢いを感じます。もしも住むとしたら、緑と水が美しい杭州がいいな・・と思いました。

6日目、上海から羽田に戻ってきました。